【元国語教師が解決】「うちの子、本を全く読まない…」を克服する!読書嫌いな小学生への声かけと最初の1冊

小学生の読書

「うちの子、全然本を読まないん…」
そんなお悩みはありませんか?

ゲームやYouTubeばかりで、図書室で借りてくるのも漫画や図鑑。「そろそろ文字だけの本も読んでほしい」と焦る気持ち、すごく分かります。

でも、今は文字だけの本を読まないからといって、「うちの子は本が嫌いなんだ」と決めつけなくて大丈夫。
その子に合った本や読み方に、まだ出会っていないだけかもしれません。

今回は、読書が苦手な子が自分からページをめくりたくなる「親の声かけ」と、元国語教師が本気で選んだ「最初の1冊」をご紹介します。

まずは読書のハードルをぐーんと下げて、肩の力を抜いて読んでみてくださいね!

なぜ子どもは「本嫌い」になるのか?元国語教師が感じた3つの理由

「ゲームなら何時間でもできるのに、どうして本は5分も読めないの?」

そう思ってしまいますよね。

でも、元国語教師として私が思うのは「本を読まない=本そのものが嫌い」とは限らないということです。

子どもが本を開きたくなくなるのには、その子なりの理由があります。

まずは、よくある3つのきっかけをご紹介しますね。

①「本を読む=勉強」になっている

「ゲームばっかりしてないで、本を読みなさい!」

つい言ってしまいがちですが、何度も言われるうちに、子どもの中で「読書=やらされる勉強」になってしまうことがあります。

真面目な子ほど「最初から最後まで読まなきゃ」「読み終わったら感想を言わなきゃ」とプレッシャーを感じることも。

大人だって、
「この本を読んで、あとで感想を提出してください」
と言われたら、一気に読む気がなくなりますよね。

途中でやめてもいいし、パラパラ飛ばしてもいい。

★まずはここから!

「本は最初から最後まで、きちんと読まなきゃ」というルールをいったん外して、「本=お勉強」という重たいイメージを薄くしてあげることが第一歩です。

②文字を追うだけで頭に「映像」が浮かんでいない

本を楽しめる子は、文章を読みながら頭の中でアニメや映画のように映像を再生しています。

でも読書に慣れていない子は、

「あ・め・の・な・か・を……」

文字を読むだけで頭がいっぱい!

そんな状態では当然「つまらない」と感じてしまいます。

だからこそ最初は、絵がたっぷりの本や漫画、図鑑など、情景をイメージする手助けをしてくれる本から入るのが正解なんです。

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💡 文字を追うだけで精いっぱいになってしまう背景には、「読解力」のつまずきが隠れていることも。気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください。

🔗【関連記事】「読解力が低い子」に共通する3つの特徴と、家庭でできる改善法

③「1冊読み切れた!」という達成感を知らない

本を読まない子に分厚い児童書を渡すのは、運動していない人にいきなり「10km走ってきて!」と言うようなもの。

「こんなの無理……」と、読む前に心が折れてしまいます。

だからこそ、最初に味わってほしいのが「自分にも読めた!」という小さな成功体験です。

  • ページ数が少なくてもOK
  • 短編集の1話だけでもOK
  • 途中まで読んで「今日はここまで」でもOK

「読めた!」「意外と面白かった!」という感覚を味わえると、次の本を開くハードルは一気に下がりますよ。

本嫌いな子が変わる!親が今日からできる3つの声かけ・関わり方

子どもが本を読み始めるきっかけは、実はほんの少し「親のスタンスを変えること」だったりします。

「もっと読ませなきゃ!」と頑張るのをいったんお休みして、「本を読むって意外と楽しい」と感じてもらうこと。

今日からできる3つの関わり方をご紹介します。

①漫画・図鑑・ゾロリも立派な「読書」と認める

「漫画や図鑑ばっかり……」と心配する親御さんは多いですよね。

でも、漫画のセリフを追うことも、図鑑の解説を夢中で読むことも、子どもが文字や情報に触れる大切な読書体験です。

「また図鑑?」

「へぇ!そんなこと知ってるの?」

こんなふうに、一緒に面白がってあげてください。

まず大切にしたいのは

子どもの「これ好き!」を否定しないこと。

「自分の好きな本を認めてもらえた」という安心感が、次の本を手に取るきっかけになることもあります。

②「どこまで読んだの?」「感想は?」とテストしない

子どもが珍しく本を開いていると、うれしくてつい聞きたくなります。

「どこまで読んだ?」

「どんなお話だった?」

「面白かった?」

もちろん普通の会話なら問題ありません。でも、毎回内容を確認されると、子どもにとっては「読書のあとに国語のテストが待っている」ような感覚になってしまうことも。

親が聞きたいことを質問するより、友達とおしゃべりするような感覚でフランクに付き合うのがコツです。

親:「その表紙、めっちゃ面白そうやね!」

子:「これ、実はこの人が○○なの!」

親:「えっ、そうなの!?それでどうなるの?」

子どもが「ねえ、これ聞いて!」と話しかけてきたときに乗っかってあげる。

それくらいが、ちょうどいい距離感です。

③隣で「1分だけ」親が読んであげる

「小学生にもなって読み聞かせ?」と思うかもしれませんが、自分で読める年齢になっても、読み聞かせは大活躍します!

特に、文字を追うこと自体を面倒に感じている子には、本の世界に入る「助走」として使えます。

やり方はとっても簡単!

「これ面白そうだから、ちょっとだけ読むね」と、最初の2〜3ページだけ親が声に出して読む。それだけです。

「このあとどうなるんやろうね〜。続きここに置いとくね」と、本をそっと置いておくのもひとつ。

そこで続きを読まなくてもOKです。興味がわけば、あとから自分でページを開くかもしれません。

全部読んであげるのではなく、

「本の入口まで一緒に行く」くらいでOK。

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💡 「小学生に読み聞かせなんて、どう読んであげればいいの?」と迷う方はこちらも参考にしてみてください。上手に読もうとしなくて大丈夫ですよ!

🔗【関連記事】【元国語教師が解説】声優並みに感情を込めなくていい!子の国語力を伸ばす絵本の「読み方」3つのコツ

読書嫌いな子でも読みやすい!「最初の1冊」の選び方

「本嫌いを克服してほしい!」と思ったとき、つい名作や課題図書など、大人が「読んでほしい本」を選びたくなります。

でも、最初の1冊で優先したいのは「ためになるか」より「本人が読めそうと思えるか」です。

大人が「読んでほしい本」より、

子どもが「これなら読めそう!」と思える本を。

選ぶポイントは2つです。

①文字が大きくてページ数が少ない本を選ぶ

本を開いた瞬間に、小さな文字がびっしり。

それだけで「うわ、絶対無理……」と心が折れてしまう子もいます。

最初は、絵本から児童書へ移る途中くらいの、文字が大きくてイラストがたくさん入っている本を選んでみましょう。

  • 文字が大きい
  • 1ページの文字数が少なく、行間が広い
  • イラストが多い
  • 本そのものが分厚すぎない

「もう小学生なんだから……」と焦る必要はありません。

★最初は「読み応え」より「読めた!」を優先

「あれ?もう終わった!」くらいの本から始めて、1冊読み切った達成感を味わえるようにしてあげましょう。

②どこから読んでも面白い「短編集」や「図鑑」を選ぶ

最初から最後まで順番にストーリーを追わなければならない物語は、読書に慣れていない子には少しハードルが高めです。

そこでおすすめなのが、1話が数分で読み切れる「短編集」や、見開き1ページで楽しめる「雑学・図鑑系」の本。

✓ 今日は「この1話だけ」でOK

✓ 好きなページだけでOK

✓ 最初から順番に読まなくてもOK

本は、必ず1ページ目から最後まで読破しなくても大丈夫。

読書嫌いな子には

「つまみ読みできる本」が強い味方!

パラパラめくって気になったところだけ読める本なら、長い文章が苦手な子でも手に取りやすいですよ。

元国語教師が厳選!本嫌いな小学生がハマりやすいおすすめ本3選

ここからは、本をあまり読まない子でも「これなら読めそう!」と思いやすい3つのシリーズをご紹介します。

選んだ基準は、「勉強になりそうか」ではなく、「普段本を読まない子でも次のページをめくりやすいか」です。

お子さんの年齢や「好き」に合わせて、最初の1冊を探してみてくださいね。

①『ほねほねザウルス』シリーズ(岩崎書店)


こんな子におすすめ!

恐竜・冒険・漫画が好きな子/長い文章を見ると「無理!」となってしまう子

【どんな本?】
恐竜の骨のようなキャラクターたちが冒険を繰り広げる児童書シリーズです。

元国語教師の推しポイント

イラストがたっぷりで、漫画のようなコマ割りや吹き出しも登場します。文章だけの児童書にまだ抵抗がある子でも、絵を追いながらストーリーに入りやすいのが魅力です。

「漫画から、少し文章の多い本へ進んでほしい」というときの橋渡しにも使いやすいシリーズです。

②『かいけつゾロリ』シリーズ(ポプラ社)


こんな子におすすめ!

ギャグ・ダジャレが好きな子/「本=真面目でつまらない」と思っている子

【どんな本?】
いたずらの王者を目指すキツネのゾロリが、イシシ・ノシシとともにさまざまな冒険を繰り広げるシリーズです。

元国語教師の推しポイント

ダジャレや迷路など、文章を読む以外にも楽しめる仕掛けがたくさん。「本ってこんなにふざけていいんだ!」と思えるような楽しさがあります。

読書を習慣にしようと思うと、つい「ためになる本」を選びたくなります。

でも最初の目標は、

「本って、おもろい!」で十分。

そこから「次も読みたい」が生まれたら、大成功です。

③『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』シリーズ(偕成社)


こんな子におすすめ!

不思議なお話が好きな子/少し長めの文章にも挑戦してみたい子

【どんな本?】
幸運なお客だけがたどりつける、ふしぎな駄菓子屋「銭天堂」。店主の紅子がすすめる不思議な駄菓子をめぐって、さまざまな物語が展開します。

元国語教師の推しポイント

一つひとつのお話に区切りがあるため、長編を最初から最後まで一気に読むより挑戦しやすいのがポイント。「この駄菓子を食べたらどうなるの?」というワクワク感が、続きを読み進めるきっかけになります。

『ほねほねザウルス』や『かいけつゾロリ』から、もう少し文章量の多い本へ進みたい子にもおすすめです。

まとめ:無理に「物語」を読ませなくて大丈夫

「小学生なんだから、そろそろちゃんとした本を読んでほしい」と焦る気持ち、すごくよく分かります。

でも、最初から分厚い物語を読ませる必要はまったくありません。漫画でも図鑑でも、なんなら同じ本を何度も読み返すだけでも十分!大事なのは「読まされた」ではなく、「自分から読んで面白かった!」という体験を一度でも味わうことです。

今日から「何ページ読んだ?」は少しお休みして、

「それ、面白そうやね!」
から始めてみませんか?

焦らず、お子さんが「これなら読めそう」と思える最初の1冊を、一緒に探してみてくださいね。

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