「絵本を読んであげたいけれど、本屋に行くとどれを選べばいいか分からない……」と迷ったことはありませんか?
わが家には3人の子どもがいますが、自分で選ぶとどうしても好みやジャンルが偏りがち。そんなときに気になったのが、プロが選書してくれる「絵本の定期購読(サブスク)」でした。
でも、「毎月お金を払うほどの価値はある?」「図書館で十分じゃない?」というのも、母としてのリアルな本音ですよね。
実はわが家、絵本の定期購読を利用していません。だからこの記事では、「実際に使ってみたら最高でした!」という話はできません。
その代わり、元国語教師としての視点と3人の母としての本音から、「絵本の定期購読って本当に必要なの?」を客観的に考えてみました。
「定期購読ってどうなの?」と迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
絵本の定期購読(サブスク)ってどんな仕組み?図書館や本屋で買うのとなにが違う?
「絵本の定期購読」とは、子どもの年齢や発達に合わせた絵本が毎月自宅に届くサービスのこと。
でも、「本屋で買えばいいし、図書館に行けばタダで借りられるのに、なんでわざわざ毎月お金を払うの?」と疑問に思いますよね。
「どれが優れているか」ではなく、それぞれの違いや役割について、私なりの視点で比べてみました。
【本屋で買う】親子で選べる反面、いつも似た絵本になりやすい
本屋さんの良さは、なんといっても実際に手に取って「これ読みたい!」と親子で選ぶ楽しさですよね。
子どもが自分で表紙を見て「これにする!」と決めた本はやっぱり強くて、家に帰るなり夢中でページをめくったりします。
ただ……気づくと「うちの本棚、似たような本ばかりだな」と思ったことはありませんか?
乗り物好きなら、乗り物の本。
動物好きなら、動物の本。
親が選ぶにしても、「昔自分が好きだった本」や、本屋さんの目立つところに置いてある話題作ばかりを、つい手に取ってしまいがちです。
もちろん、「好き!」という気持ちから本の世界が広がるのはすごく良いこと。
でも親子だけで選んでいると、自分たちでは絶対に手に取らないような「意外な一冊」と出会うチャンスを、知らず知らず逃しているのかも…と感じることがあります。
【図書館で借りる】無料で色々試せる反面、「返却期限」がネックになることも
図書館はわが家も大助かりで、本当にいつもお世話になっています。
なんといっても、色んな絵本を気軽に試せるのが一番の魅力。「ハマるかな?」と半信半疑で借りてみて、もし反応がイマイチでも「まあ無料だし返せばいっか」で済むのは気が楽ですよね。
ただ、図書館の唯一の弱点は「返却期限があること」なんです。
子どもって、「またそれ!?」と思うくらい同じ絵本を何十回も読みたがりませんか? 親はもうセリフを暗記しているのに、毎晩「もう1回!」と持ってきて、まったく飽きる気配がないアレです(笑)。
1度目はお話の流れを楽しみ、2度目は細かい絵の変化に気づき、何度も読むうちにセリフを覚えて言ってみる……。
そうやって心に深く染み込んだ1冊は、子どもにとってずっと記憶に残る財産になります。
【定期購読(サブスク)】「自分では選ばなかった一冊」が、わが家の一番になることも
定期購読の魅力は、「本を選ぶ手間が省ける」こと以上に、自分たちの好みの“外側”にある絵本と出会えることだと感じます。
自分で選ぶと「うちの子、こういうの好きそうだな」と、無意識に似たジャンルに寄ってしまいますよね。
でも、プロの目で選ばれた本が届くと「え、私なら絶対手に取らないタイプの本だな…」という1冊が送られてくることもあります。
「気軽にたくさん試す(図書館)」
「プロに選んでもらう(定期購読)」
どれが良い・悪いではなく、出会い方がそれぞれ違うだけ。そう考えると、自分の家庭にぴったりの方法が見えてきそうですよね。
一目でわかる!「本屋・図書館・定期購読」の違いを比較
ここまで3つの方法を見てきましたが、「結局、何がどう違うの?」という方は、こちらの比較表を参考にしてみてくださいね。
| 比較項目 | 本屋で買う | 図書館で借りる | 定期購読 |
|---|---|---|---|
| 費用 | △ その都度 | ◎ 基本無料 | △ 毎月 |
| 本を選ぶ人 | 親・子ども | 親・子ども | プロ |
| 選書の幅 | △ 偏ることも | ◎ 幅広く試せる | ◎ 新しい出会い |
| 手元に残る | ◎ | × | ◎ |
| 繰り返し読み | ◎ | △ 期限あり | ◎ |
| 親の手間 | △ 選ぶ・買う | △ 選ぶ・借りる・返す | ◎ 自宅に届く |
こうやって比べてみると、どれか1つだけに決める必要はないなぁと感じます。
・基本は「図書館」で色んな本を気軽に試す
・子どもがハマった本だけ「本屋」で買って手元に残す
・「いつも同じジャンルばかりだな…」と思ったら「定期購読」でプロに頼ってみる
「どれが正解か」ではなく、「いまのわが家が一番ラクに続けられるのはどれか」という視点で、上手に組み合わせてみてくださいね。
元国語教師の目線で分析!絵本の定期購読が持つ「3つの知育メリット」
実は私自身、定期購読を利用したことがありません。「図書館で借りればいいや」「本屋でその都度買えば十分」と思っていたんです。
でも今振り返ってみたり、教員として子どもたちの言葉に向き合ってきた目線で考えたりすると、「こういう仕組みを取り入れる方法もあったな」と感じる理由が3つあります。
① 親の選書ストレスと「言葉の偏り」を自然と防ぎやすい
自分で絵本を選ぶのって、想像以上にエネルギーを使いますよね。
悩んだ挙句、結局自分の好きな絵柄ばかり選んで「うちの本棚、似たようなジャンルばっかり…」となった経験は、私にも何度もあります。
そのため、親が選ぶと、無意識に触れさせる言葉のバリエーションが狭まりがち。
雨が「ザーザー」降る。
風が「そよそよ」吹く。
普段の会話ではあまり使わない言葉や表現にも、絵本なら自然に出会えます。
親がすべて選ばなくても、サービスごとの基準で選ばれた本が届くことで、家庭だけでは出会いにくかった言葉や世界に触れるきっかけを作りやすくなります。
② 「自分だけの本」だからこそ、何度でも読み返せる
「ボロボロになるまで読み込んだお気に入りの絵本」を持っている子っていますよね。
毎晩「これ読んで!」「もう1回!」と持ってこられると、親としては「今日もう3回目なんだけど……(笑)」と言いたくなりますよね。
でも、この「同じ本を何度も読む」ことは、とても面白い読み方です。
1回目:お話のストーリーを追いかける
2回目:「こんなところにアリがいる!」と細かい絵に気づく
何度も読むうち:セリフを覚えたり、登場人物の気持ちを想像したりする
つまり、同じ絵本でも読む回数を重ねるごとに、子どもの「読み」はどんどん深くなっています。
いつでも手が届く本棚に「マイ絵本」が並んでいるからこそ、「読みたい!」と思った瞬間に何度でも読み返せる。少しずつ自分の本が増えていく定期購読には、そんな良さもあると思います。
③ 「たくさん読まなきゃ」という親の焦りやプレッシャーを減らせる
子育て中って、「毎日たくさん読んであげなきゃ」「言葉を育てなきゃ」と、つい肩に力が入ってしまいがちですよね。
私自身、3人の子育て中にそんな余裕がない日なんて山ほどありました。
夕飯を作って、お風呂に入れて、やっと寝られる……と思った瞬間に「ママ、絵本読んで!」。
「ごめん、今日は勘弁して〜!」と白目をむきそうになった夜は、一度や二度じゃありません。
毎月決まったペースで新しい本が届けば、「今月はこの1冊を一緒に楽しもう」と考えやすくなります。
親が無理して頑張るのではなく、自然と家に新しい本がある状態を作れることも、定期購読のメリットのひとつです。
正直ここが気になる!使っていないからこそ見えるデメリットと対策
良い仕組みだなと思う反面、わが家で利用を迷ったとき「ここはちょっとハードルだな…」と感じたポイントもありました。
実際、私は今でも定期購読を使っていません。だからこそ、申し込もうか迷っている側の目線から「正直ここが気になる……」というリアルなデメリットも整理しておきます。
① 毎月のお金(固定費)がかかる
やっぱり一番気になるのは「費用」ですよね。
図書館なら無料なのに、毎月一定の出費が増えるとなると、「本当に必要なのかな?」と迷うのは自然なことです。
「せっかく届いたのに今月ほとんど読まなかった……」なんて月があったら、もったいなく感じちゃいますよね。
・いま毎月使っている「絵本代」と比べてみる
・家に残る「本棚への投資」と考えられるか確認する
・「まずは○か月」など期間を決めて試す
反対に、「基本は図書館で、特別気に入った本だけ買う」というスタイルで満足しているなら、無理に固定費を増やす必要はありません。
② すでに持っている絵本と被るリスクがある
せっかく届いたのに「あ、これ家にあるやつだ…」となったら悲しいですよね。
特に上のお子さんのお下がりがたくさんあるご家庭や、普段からよく絵本を買っているご家庭ほど、この「かぶり問題」は起きやすくなります。
・年間の配本リストを確認できる?
・手持ちの本と被った場合、差し替えできる?
・変更できる場合、いつまでに手続きが必要?
③ 子どもがまったく興味を示さない月もある
プロが選んだ絵本でも、すべての子どもが必ず気に入るとは限りません。
せっかく届いたのに、一度パラパラめくっただけで本棚へ……となれば、「せっかく毎月お金を払っているのに」と親としてはショックですよね。
・「届いたその日に読む」をゴールにしない
・今は興味がなくても、そのまま本棚へ置いておく
・何か月も興味を示さない状態が続くなら、サービスを見直す
「届いた本はぜんぶ読ませなきゃ!」と意気込まず、「いつか読むかな」くらいの気持ちで本棚の選択肢を増やしてあげるのが、親子でストレスをためないコツです。
【元国語教師ママの目線】失敗しない定期購読サービスの選び方
絵本の定期購読を行っているサービスは複数あるので、いざ探すと「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
もし私が今から申し込むなら、「言葉を育てる視点」と「ママとしての使いやすさ」から、次の3つをチェックします。
① 手持ちの本と被ったときに「差し替え」ができるか?
すでにある程度絵本を持っているご家庭なら、最初に確認したいポイントです。
✓ 配本リストを事前に確認できるか
✓ 手持ちの本と被った場合に変更できるか
✓ 重複を避ける仕組みが用意されているか
絵本が多いご家庭ほど、「どんな本が届くか」と同じくらい「重複したときにどう対応できるか」を確認しておくと安心です。
② 「名作ロングセラー」中心か「海外・新作」中心か?
サービスによって、選ばれる絵本のラインナップには違いがあります。
名作ロングセラー中心
長く読み継がれている定番絵本に出会いやすい。
海外絵本・新作などが豊富
家庭では選ばなかったような絵や言葉、さまざまな世界観に触れやすい。
迷ったら、一度「我が家の本棚」をチラッと覗いてみてください。
「定番の名作はもう結構あるな」というご家庭なら海外・新作系をプラス、「絵本はまだ全然持ってない!」というご家庭なら、まずはロングセラー中心のサービスから始めると失敗がありませんよ。
国語力の観点からも、最初はロングセラーから入るのが扱いやすくておすすめです。
③ 解約や休会がスムーズにできるか?
「1年縛りがあって途中でやめられない」なんて条件があると、始めるのも怖くなってしまいますよね。
子どもの興味や成長のスピードは、親の想像以上にコロコロ変わります。
だからこそ、「始めやすさ」だけでなく「やめやすさ・休みやすさ」も大切です。
・最低利用期間はある?
・スキップや休会はできる?
・解約方法や締切日は分かりやすい?
30秒でチェック!わが家に絵本の定期購読は必要?
「メリットは分かったけど、結局うちには必要なのかな?」と迷っている方は、こちらをチェックしてみてください。
深く考えず、「あ、これうちだな」と思うものにチェックしてみてくださいね。
□ 絵本を買いたいけれど、何を選べばいいのか毎回悩む
□ 気づくと似たジャンルの絵本ばかり買っている
□ 忙しくて本屋や図書館へゆっくり行く時間がない
□ 子どもは気に入った本を何度も繰り返し読む
□ 子どもが自由に手に取れる「自分の本棚」を作ってあげたい
診断結果
★ 3個以上当てはまったら……
定期購読を一度試してみる価値アリ!
特に「読み聞かせはしてあげたいけれど、選ぶところまで手が回らない!」というご家庭なら、選書をプロにおまかせできるメリットを感じやすいかもしれません。
★ 0〜2個なら……
今のスタイルのままで十分かも!
図書館に頻繁に通えていたり、親子で本屋へ行って選ぶ時間を楽しめていたりするなら、無理に始める必要はありません。
定期購読は、「やらなければいけない知育」ではありません。
わが家の絵本時間をラクにするための、ひとつの選択肢です。
定期購読が「向いている家庭」と「向いていない家庭」
ここまでメリットやデメリットをお伝えしてきましたが、絵本の定期購読は「すべての家庭がやるべきもの」ではありません。
生活リズムや、いまの絵本との付き合い方によって「合う・合わない」があります。「で、結局うちには合うのかな?」と迷ったときは、ぜひ次の基準も参考にしてみてくださいね。
定期購読が「向いている家庭」
✓ 絵本選びが少し負担になっている
✓ いつも似たジャンルの本を選んでしまう
✓ 図書館へ行ったり返却したりする時間が取りにくい
✓ 子どもの「自分の本棚」を少しずつ作ってあげたい
一言でいうなら、「絵本は読んであげたい。でも、本選びの負担は少し減らしたい」というご家庭とは相性がよさそうです。
親のストレスが減ってニコニコで読み聞かせができるなら、十分すぎる投資と言えますよね。
定期購読が「向いていない家庭」
✓ 図書館へ通う習慣があり、たくさん借りるのを楽しんでいる
✓ 親子で本屋へ行って選ぶ時間そのものが好き
✓ 家にものを増やしたくない
✓ すでに名作絵本がたくさん揃っている
今の絵本の買い方・借り方に特にストレスを感じていないなら、無理に定期購読を始めなくても大丈夫です。
大切なのは、「定期購読を使っているかどうか」ではなく、親子が無理なく絵本を楽しめる環境があること。
図書館の本でも、本屋さんで子どもが直感で選んだ1冊でも、親子で一緒にページをめくる時間そのものを大切にしていきたいですね。
まとめ:絵本は、子どもへ贈る「一生ものの言葉の財産」
絵本の定期購読は、すべてのご家庭に必要なわけではありません。
図書館を使うのも、本屋で選ぶのも、定期購読におまかせするのも、どれもひとつの選択肢です。
大切なのは、
「たくさん読ませなきゃ」と頑張ることではなく、
親子が無理なく一緒に絵本を楽しめること。
幼いころに何度も読んでもらった物語や、そこで出会ったたくさんの言葉は、成長してからの読解力や心を支える「一生ものの財産」になります。
「最近、絵本を選ぶのがちょっと大変だな」「いつも同じ本ばかり選んでいるな」と感じたら、定期購読という方法を検討してみるのもひとつです。
ご家庭に合った心地よい方法で、お子さんとの絵本時間を楽しんでくださいね!


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