1歳半で話さなくても大丈夫?「言葉を理解している」の目安を具体例でご紹介

1~2歳|ことばの育ち

周囲の子と比べて、言葉が遅い気がする…。

そんなときに検索してよく目にするのが、「話さなくても、言葉を理解していれば大丈夫」という言葉です。

でも、実際「言葉を理解している」って何ができればいいの?どんな様子が見られたら、大人の言っていることが分かっていると考えていいのか、モヤモヤしますよね。

言葉について不安があって検索しているのに、「うちの子は当てはまっているのかな?」と、かえって不安になることもあるかもしれません。

この記事では、そんな不安を抱えたママへ、1歳半頃によく見られる「言葉を理解している」具体的な様子を、日常生活の例を交えながらわかりやすくご紹介します。

1歳半の「言葉を理解している」とは?

「大人の言っていることを理解していれば大丈夫」と言われても、何ができれば「理解している」と言えるのか、分かりにくいですよね。

ここでは、1歳半頃によく見られる「言葉を理解している」様子を、具体例を交えながらご紹介します。

なぜ、「話さなくても、言葉を理解していれば大丈夫」と言われるのか

よく「話さなくても言葉を理解していれば大丈夫」と言われますが、「そもそもどうして理解していれば大丈夫なの?」と気になりますよね。

実は、1歳半頃は、言葉を話す力よりも、まずは言葉を理解する力が先に育つ子がほとんどです。

そのため、まだ言葉でうまく話せなくても、大人の言っていることが分かっている子は珍しくありません。だから、「理解していれば大丈夫」と言われることが多いのです。

また、話し始める前に、自分の中で少しずつ言葉をためている子もいます。

そのため、話せる言葉が少ないからといって、すぐに「言葉の発達が遅れているのかな」と心配しすぎなくても大丈夫です。

1歳半でよく見られる「言葉を理解している」具体例

  • 「おいで」と言うと来る
  • 「ボール持ってきて」と言うと持ってくる
  • 「パパにどうぞ」ができる
  • 「バイバイしよう」で手を振る
  • 「お出かけするよ」というと上着を取りに行ったり、玄関に向かう
  • 「ごはん食べるよ」で椅子に座る

これらを必ずすべて理解していなければいけないということではありません。

ご家庭によって普段よく使う言葉は違うので、「おいで」は分かるけど、「ごはん食べるよ」には反応しない、といったこともあります。

大切なのは、全部を理解しているかではなく、普段のやり取りの中で、大人の言葉を少しずつ理解できるようになっているかということです。

できたり、できなかったりを繰り返しながら、少しずつ理解できる言葉が増えていきます。焦らず、お子さんの成長を見守ってあげてくださいね。

1歳半で「言葉を理解している」と言える目安は?

少しずつ言葉を理解していれば大丈夫と分かっても、「じゃあうちの子は大丈夫って言えるのかな?」という疑問が出てきますよね。

ここでは、1歳半頃によく見られる様子を参考にに、「言葉を理解している」目安をご紹介します。

こんな様子があれば、言葉を理解しているサインかも

1歳半頃によく見られるサインには、例えばこんなものがあります。

  • 名前を呼ぶと振り向く
  • 「ティッシュ捨ててきて」など簡単なお願いに応えられる
  • 「〇〇どこ?」と聞くと探したり、指差ししたりする
  • 「ねんねしよう」「お風呂入ろう」など、日常の言葉に合わせて行動する

もちろん、これらは「できる・できない」を確認するためのチェック項目ではありません。

「全部できないから理解していない」と考えるのではなく、普段のお子さんの様子を総合的に見てみましょう。

例えば、「うちの子、ティッシュはまだ分からないけど、『つみき持ってきて』ならできるな」「『お出かけするよ』と言うと、すぐに玄関に向かうな」など、日常の中でいくつか当てはまる様子があれば、言葉を理解する力は少しずつ育ってきていると考えて大丈夫ですよ。

「理解しているか分からない」と感じるときは

ここまでご紹介した具体例を見ながら、早速やってみたけど、それでも反応が微妙で「理解しているか分からない」と感じた方もいるかもしれません。

でも、それは「理解していない」のではなく、その日の気分や遊びに夢中で反応しないだけ、ということもよくあります。

その日できなかったからと言って「理解できていない」と決めつけなくても大丈夫。時間を置いてもう一度試したり、次の日に声をかけてみたりしながら、少し長い目で普段の様子を見てみてくださいね。

毎日一緒にいるママにとっては、子どもの小さな成長にはなかなか気づきにくいですよね。でも、ある日ふと「前はできなかったのに、できるようになってる!」と感じる瞬間がきっとあります。

おうちでできる「言葉の理解力」を育むコツ

「言葉の理解力を育てるためにできることはないのかな?」と思うママもいるかもしれません。

実は、特別なことをしなくても、言葉の理解力を育てる場面は毎日の生活の中にたくさんあります。

「毎日しなくちゃ」と気を張る必要はありません。親子で楽しみながらやり取りをする時間が、自然とお子さんの言葉の理解につながっていきます。

たくさん話しかける

子どもは、大人とのやり取りを通して少しずつ言葉を理解していきます。

「まだ話さないから」と、ついつい無言でオムツを替えてしまうこともあるかもしれません。

でも「オムツ替えようね」「バナナおいしいね」「大きいワンワンがいるね」など、今お子さんと一緒に見ているものや、これからすることを言葉にして伝えてみましょう。

「そんなことで?」と思うかもしれませんが、こうした何気ない会話の積み重ねが、子どもの言葉を理解する力を少しずつ育んでいきます。

「〇〇してね」と簡単なやり取りを楽しむ

遊びや生活の中で、簡単なお願いをしてみるのもおすすめです。

  • ボールちょうだい
  • パパにどうぞしてきてね
  • ゴミをポイしてきてくれる?

お子さんが楽しみながらできる内容で大丈夫です。

できたときは、「持ってきてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを伝えたり、ぎゅーっと抱きしめたりして、オーバーなくらい喜んであげましょう!「ママが喜んでくれる!」という経験が、言葉でやり取りする楽しさにつながっていきます。

絵本を一緒に楽しむ

絵本には、子どもが初めて出会う言葉がたくさん詰まっています。

でも、だからと言って、「絵本をお勉強のような時間」にしてしまうと子どもはしんどくなってしまいます。

最後まで読むことよりも、「これなに?」「うさぎさんだね」「ワンワンどこかな?」と絵を見ながら会話を楽しむことを意識してみてください。

子どもが指をさしたり、うなずいたりする姿も、「言葉を理解しているサイン」のひとつです。

絵本を無理に読ませようとしなくても大丈夫。気分が乗らない日はお休みしてもいいし、途中で飽きてしまったらそこで終わりでも問題ありません。

「絵本って楽しい!」という気持ちを育んでいきましょう。

それでも心配なときは

「大丈夫なことが多い」と分かっていても、それでも心配になるママの気持ちもよく分かります。

そんなときは、ひとりで悩み続けず、誰かに相談してみることもひとつの方法です。

こんな様子が続くときは相談を考えてOK

例えば、次のような様子が続くときは、一度相談してみるのもひとつの方法です。

  • 名前を呼んでもほとんど反応しない
  • 簡単な言葉や指示が、ほとんど伝わらない
  • 1歳半検診などで、言葉について指摘された
  • ママ自身が「やっぱり気になる」と感じている

相談したからといって、「言葉の発達に問題がある」というわけではありません。

「このまま様子を見て大丈夫ですよ」と言ってもらえて、安心できることもたくさんあります。

相談できる場所

「相談してみようかな」と思ったときは、主に次のような場所で相談できます。

  • 1歳半健診:言葉の発達について相談しやすいタイミングです。気になることは小さなことでも伝えてみてくださいね。
  • 保健センター:保健師さんが発達や育児について相談にのってくれます。お住いの地域の保健センターへ電話で「子どもの言葉の発達について相談したい」と伝えれば、相談方法を案内してもらえます。
  • 小児科:普段かかっている小児科でも、言葉の発達について相談できます。
  • 言語聴覚士(ST):言葉や発音の専門家です。必要に応じて小児科や保健センターから紹介されることもあります。

「どこに相談したらいいかわからない」というときは、まずは1歳半検診や保健センターに相談してみると安心です。必要に応じて、お子さんに合った相談先を案内してもらえますよ。

相談することは「大げさなこと」ではない

「このくらいで相談してもいいのかな」と迷うママも多いかもしれません。でも、相手は子どもの発達についてたくさん相談を受けてきたプロです。「こんなことで相談してきた」なんて思われることはありません。

私も中学校の教師をしていた頃は、おうちの方が小さなことでも相談してくださる方がいて嬉しかったです。

ここまで読んでくれたママは、きっと今、お子さんの言葉について不安な気持ちを抱えているのではないでしょうか。

私も、子どもの言葉の成長に不安を感じて検索ばかりしていた時期がありました。だからこそ、その不安をひとりで抱えて悩むことがどれだけ苦しいことかよくわかります。

誰かに今の不安な気持ちを聞いてもらうだけで心が軽くなることもあるし、「様子を見て大丈夫ですよ」という専門家の言葉を聞いて安心できることもあります。

ママ自身が今、不安な気持ちを抱えているなら、その気持ちを大切にして、気軽に相談してみてくださいね。

まとめ

1歳半頃は、話すよりも理解が先に育つことが多い時期です。

「おいで」と言うと来てくれる、「ごはんだよ」と言うと椅子に向かうなど、毎日の生活の中には、大人の言っていることを理解していると感じられるサインはたくさんあります。

もし今、話す言葉が少なかったとしても「言葉の数」だけで判断せずに、お子さんなりのペースで、少しずつ言葉をためながら成長しているんだなと思いながら見守ってみてくださいね。

もちろん、「やっぱり気になるな」と感じるママの気持ちも大切です。そんなときは、ひとりで抱え込まずに、相談してみてください。相談することで安心できることもたくさんあります。

子どもの育ちはひとりひとり違います。

「最近、これができるようになったな」「ママの言ったことを聞いて動けることが増えてきたな」と、小さな成長にも目を向けて、見守っていけるといいですね。

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