お子さんの“ことば”について、ふと不安になることはありませんか?
「同じ月齢の子はもっと話している気がする…」
「発音が気になるけど、このまま様子を見ていいのかな?」
0~4歳のころは個人差がとても大きく、比べるだけでは分からないことばかり。それでも、「大丈夫かな?」と心配になる気持ち、とてもよく分かります。
この記事では、ことばの発達の流れや年齢ごとの発達の目安、よくある不安、家庭でできる関わり方を、元国語教師ママの視点でやさしくまとめました。
読み終えるころには、「うちの子のペースで大丈夫かもしれない」と、少し心が軽くなりますように。
- 0~4歳の「言葉の発達」はどんな流れ?
- 【年齢別】0~4歳の言葉の発達の目安
- 【年齢別】ママからよく聞く“言葉の不安”とその理由
- 言葉が“ゆっくりに見える”ときのよくある背景
- 家庭でできる「ことばを育てる関わり」5つ
- 心配が続くときは、相談しても大丈夫
- まとめ|言葉の育ちは、ゆっくりで大丈夫
0~4歳の「言葉の発達」はどんな流れ?
0~4歳のことばの発達は、
「聞く→理解する→話す→会話が広がる」という流れで、ゆっくり育っていきます。
はじめはママ・パパの声を聞き分けるところからスタートし、
少しずつ意味のある言葉が出てきて、
やがて1~2語→2語文→3語文へと広がっていきます、
そして3~4歳ごろには、自分の気持ちや出来事を、短い文章のようにつなげて話せるようになる時期です。
もちろん、そのペースはお子さんによってさまざま。
「今はこのあたりかな?」と、全体の流れをふんわりつかむ目安として読んでいただけたら嬉しいです。
【年齢別】0~4歳の言葉の発達の目安
ことばの発達は、同じ月齢でもお子さんによって進み方が違っていて当然です。
ここでは、「この時期はこんな様子が見られやすいよ」という、ふんわりとした目安をまとめました。
「うちの子は今どんな段階にいるのかな?」と、そっと確かめるような気持ちで、気軽に読み進めてみてくださいね。
0~1歳ごろ|音や声を楽しみ、“ことばの芽”が育つ時期
0~1歳は、まだ言葉として話さなくても、
「聞く力」や「コミュニケーションの土台」がぐんぐん育つ時期です。
- 「あー」「うー」など喃語が増えてくる
- ママやパパの声がすると、振り向いたりキョロキョロ探したりする
- 顔を見るとにこっと笑ったり、喃語でおしゃべりする姿が増える
- 音や声に反応して、「楽しい」「うれしい」を表現しはじめる
この時期は“話す”よりも、まずは聞いて・感じやり取りを楽しむ力を育てる大切な時期。
まだことばが出ていなくても、心の中ではことばの芽がしっかり育っていますよ🌱
1歳~1歳半ごろ|ことばの理解がゆっくり広がる時期
1歳を過ぎると、少しずつ「聞いて理解する力」が育ち、ママ・パパとのやり取りがぐんと豊かになっていきます。
- 「まんま」「わんわん」など、簡単な一語が出始める
- 「ちょうだい」「バイバイ」など簡単な指示が分かるようになる
- 指差しが増え、「あ!」と気づいたことを伝えようとする姿が見られる
- 言葉にならなくても、表情や声のトーンで気持ちを伝えようとする
このころは、ことばの“理解”が先、話すのはあとという子も多い時期。
単語がまだ出ていなくても、「言っていることはわかっているみたい」「指差しは増えてきた」という様子があれば、心配しすぎなくて大丈夫です。
お子さんなりのペースで、ことばの世界へ一歩ずつ進んでいますよ🐥
1歳半~2歳ごろ|“伝えたい”気持ちがぐんと育つ時期
1歳半を過ぎることから、お子さんの中で「伝えたい!」という気持ちがぐんと育ち始めます。
- 「ママ きた」「もっと ちょうだい」などの二語文が少しずつ出始める
- 欲しいものを指差し+声で伝えようとする
- 「ティッシュ もってきて」など、2段階の指示が分かるようになる
とはいえ、二語文が出てくる時期にはとても個人差があります。
まだ二語文が出ていなくても、言っていることを理解できていれば大丈夫。
このころは、「伝えたい」「わかってほしい」という気持ちが大きく育つ大切な時期。
ことばは、その気持ちに寄り添うようにお子さんのペースでゆっくり伸びていきますよ🌷
2歳~2歳半ごろ|ことばがぐんっと広がる時期
2歳を過ぎると、ことばの世界がぐんと広がりやすくなります。
できることが増え、気持ちも豊かになってくる時期です。
- 「おかし もっと ちょうだい」「ママ いっしょに きて」など三語文が少しずつ出始める
- 自分の気持ちをことばで伝えようとする姿が増える
- 「いや!」「これする!」など自我が育ち、要求や主張がはっきりしてくる
- 絵本や遊びの中で知っていることばが増える
三語文が出るタイミングにも大きな個人差があります。
まだ三語文が出ていなくても、「言っていることがわかっている」「伝えようとする姿がある」なら心配しすぎなくて大丈夫です。
この時期は。心の成長とことばの成長がつながりやすい時期。
自己主張が強くなるのも、実はことばが伸びている証なんですよ😊
お子さんの“できた!”を一緒に見つけながら、あたたく見守ってあげてくださいね。
2歳半~3歳ごろ|会話がゆっくり花開く時期
2歳半を過ぎるころから、お子さんの中で「伝えるって楽しい!」という気持ちがぐんと育ち、ことばの世界がふわっと広がりやすくなります。
できることも増え、毎日のやりとりが少しずつ“会話らしく”なっていく時期です。
- 会話のキャッチボールがゆっくりできるようになる
- 「なんで?」「どうして?」の質問が増える
- 知っていることばをたくさん使うようになる
- うれしい・かなしいなど、気持ちをことばで伝えようとする
とはいえ、このころのことばの伸び方には、とても大きな個人差があります。
三語文がどんどん出る子もいれば、ゆっくりじっくり育つ子もいます。
大切なのは、「伝えよう」とする気持ちが育っているかどうか。
3歳に近づくにつれ、お子さんなりに考えを整理しながら、おしゃべりの花がゆっくり咲いていきます。
お子さんのペースで育っているその芽を、あたたかく見守ってあげてくださいね🌷
3~4歳ごろ|おしゃべりがぐんと豊かになる時期
3歳を過ぎるころから、お子さんの“ことばの世界”はさらに深まり、毎日の会話がぐっと豊かになっていきます。
出来事を順番に話したり、自分の気持ちをことばで伝えたり、「会話の楽しさ」が大きく広がる時期です。
- 「今日ね、保育園で○○してね…」と経験したことを説明しようとする
- 「○○だから~」「それでね…」など、理由や順番をつなげて話す
- 質問がぐんと増え、会話のキャッチボールがよりスムーズになる
- 想像したことや、作り話を楽しむ姿も出てくる
とはいえ、3~4歳ごろのことばの伸び方も個人差が大きいです。
「たくさん話す子」「聞き役が多い子」「ゆっくり自分のことばを探す子」——
どれも自然な姿です。
この時期は、ことばの成長と心の成長が強く結びつく時期でもあります。
その日の気持ちや環境によって、“話したい気分”が増えたり減ったりするのもよくあることなんです。
大切なのは、お子さんが「聞いてほしい」「伝えたい」という気持ちを安心して出せること。
4歳に近づくころには、おしゃべりの幅がさらに広がり、お子さんだけの“ことばの世界”が少しずつ形になっていきます。
今日できたこと、昨日より少しできるようになったこと。
そんな小さな成長を一緒に見つけながら、その芽がのびのび育つよう、やさしく寄り添ってあげてくださいね✨
【年齢別】ママからよく聞く“言葉の不安”とその理由
ことばの成長には大きな個人差があり、同じ月齢でも進み方は本当にさまざま。
それでも、毎日お子さんと向き合っていると、ふと「大丈夫なのかな…?」と心配になる瞬間ってありますよね。
0~1歳ごろ|「まだ声が出ない…」という不安
0~1歳ごろは、まだことばとして形にならなくても、赤ちゃんの中では“ことばの芽”が少しずつふくらみ始めている時期です。
頭の中では、毎日見て・聞いて・感じていることがゆっくり蓄えられ、「ことばの準備」が着実に進んでいます。
それでも、周りの赤ちゃんが「あー」「うー」とたくさんおしゃべりしていたり、ニコニコ反応しているのを見ると、どうしても自分の子と比べてしまう瞬間がありますよね。
「どうしてうちはまだなのかな…」「大丈夫なのかな…」——
そんなふうに心のどこかで不安がよぎるのは、とても自然な気持ちです。
ここでは、0~1歳ごろのママ・パパからよく聞く不安と、その背景にある理由をお伝えしていきます。
「あまり喃語が出ないけど大丈夫?」
実は、0~1歳のころは、“聞く力(聴覚の発達)”が中心の時期。
赤ちゃんは「音を聞く」「声を感じる」ことから少しずつ世界を知っていきます。
だから、喃語が少なくても心配しすぎなくて大丈夫。
声に出していなくても、赤ちゃんの中ではしっかりことばの準備が進んでいます。
静かめの子ほど、聞く力がしっかり育っていて、あとから一気におしゃべりが増えるケースもよくありますよ。
「呼びかけに反応が薄い気がする…」
この時期の赤ちゃんは、その日の気分や興味の向き方によって、反応の仕方が大きく変わります。
好きなおもちゃや音にはパッと振り向くのに、ママが読んでもふにゃっと無視…なんてこともよくあります。
「興味のアンテナ」がそのときどこを向いているかで、反応の強さは変わるもの。
反応が薄く見える日は、ただ“今は別のことに夢中”なだけかもしれません。
「表情が少なくて心配」
赤ちゃんの発達の進み方は、本当にその子その子で違います。
- 表情が豊かでよく笑う子
- 体の動きが先に発達して、表情はゆっくりな子
- 慎重で、じーっと周りを観察するタイプの子
どれも“その子らさ”であり、良い・悪いというものではありません。
表情が控えめでも、内側ではしっかり世界を吸収しています。
安心できる環境の中で、少しずつ「笑顔を見せる余裕」が育ってくるので、焦らず見守ってあげてくださいね。
1歳~1歳半ごろ|「単語が出ない…」という不安
1歳を過ぎると、「そろそろ何かことばが出てもいい頃かな?」と期待と不安が入り混じる時期ですよね。
周りの子が「ワンワン」「ママ」などとかわいらしい声を出している姿を見ると、どうしても比べてしまって、「うちの子まだ言わないけど大丈夫かな…?」と胸がぎゅっとなることもあると思います。
でも実は、この時期は“ことばとして出ていなくても、理解の力がぐんと伸びている時期”なんです。
お子さんの心の中で、ことばのタンクが少しずつ満たされていく大切な準備期間。
外から見えなくても、しっかり育っている芽がたくさんありますよ。
ここでは、1歳~1歳半ごろのママ・パパからよく聞く不安と、その背景にある理由をお伝えしていきます。
「まだ単語が出ない…遅いの?」
1歳~1歳半ごろのことばの発達は、本当に個人差が大きいもの。
そして、ことばが出るためには、想像以上にたくさんのステップを踏む必要があります。
- 音を聞いて区別する
- 言葉の意味を理解する
- 「言いたい」気持ちが高まる
- 口や舌がその音を作れるようになる
これらが全部そろって、やっと“ことば”が出てきます。
だから、まだ話していなくても「理解の力が育っている途中」ということがほとんど。
単語がゆっくりな子ほど、ある日突然スイッチが入ったように話し始めることもよくあります。
焦らず、今のお子さんのペースを信じてあげてくださいね。
「名前を呼んでも返事がない…」
1歳ごろは、まだ「呼ばれたら返事をする」という行動が身についていない時期です。
名前を呼んでも振り向かない日があったり、夢中になっていることがあると完全に“聞こえていないモード”になったり…
そんな姿も、この時期のとても自然な姿。
大切なのは、「聞こえていない」のではなく、「今はほかのことに集中しているだけ」ということ。
返事はまだでも、「聞いて理解する力」が育っていれば大丈夫。
ママやパパの声は、ちゃんとお子さんの中に届いていますよ。
「指差しがまだ…大丈夫?」
1歳代のコミュニケーションの代表ともいえる“指差し”。
だからこそ、まだ見られないと不安がふっとわくこともあると思います。
でもこれも、本当にペースはさまざま。
- 見る力(視線の向け方)
- 気持ちを共有したいという心の動き
- 指を使う器用さ
こうした土台がそろって、自然と出てくるものです。
ゆっくりなお子さんでも、よく見て、よく聞いて、心の中で世界をしっかり広げていることが多いんですよ。
「まだ指差しをしない…」と焦らなくても大丈夫。
ママやパパが指を差しながら一緒に楽む時間を増やすことで、“ぼくも(わたしも)やってみたい!”という気持ちがふくらみ、少しずつ芽が出てきます。
1歳半~2歳ごろ|ことばがゆっくりで心配…
1歳半を過ぎるころになると、周りの子が二語文を話し始めたり、会話のようなやり取りをしている姿も見え始めますよね。
そんな様子を見ると、「うちの子はまだ単語が少ない気がする…」「二語文が出ていないけど大丈夫かな…?」と、不安が胸にふっとわいてくることもあると思います。
まずは、その気持ちにそっと寄り添わせてくださいね。
この時期のことばの発達は、びっくりするほど個人差が大きいんです。
ここでは、1歳半~2歳ごろのママ・パパからよく聞く不安と、その背景にある理由をお伝えしていきます。
「二語文が出ていない…遅れている?」
1歳半~2歳ごろは、二語文がどんどん出る子もいれば、単語がゆっくり増えていく子もいます。
それは、お子さんひとりひとりの“育ちのリズム”が違うから。
実は、二語文が出るまでには、こんな準備が必要です。
- 伝えたい気持ちが育つ
- ことばの意味をしっかり理解する
- 2つの言葉を頭の中でつなげて整理する
- 口や舌の動きが追いつく
このどれかがゆっくりでも、二語文はまだ出てこないことがあります。
でも、それは“遅れている”というより、ただ“準備に時間をかけているだけ”。
そして何より大切なのは、「言っていることが分かる」「伝えたい気持ちをしぐさや声で見せてくれる」この2つがあるかどうかです。
これらが見られたら、ちゃんと会談を一段ずつのぼっている証拠ですよ。
「単語が少ないけど大丈夫…?」
単語がどんどん増えていく子もいれば、静かに心の中でことばをため込んでいく“じっくりタイプ”の子もいます。
ゆっくりに見える子ほど、
- 周りをよく観察している
- 聞いて理解する力が丁寧に育っている
- 自分のペースで準備をしている
ということも多いんです。
単語の数は、今のタイミングで他の子と比べなくて大丈夫。
ことばは、その子が「今なら出せる」と思った瞬間に、ふっと花開きます。
「指示が通らない…理解していないの?」
この時期は、「できる日」と「できない日」の波がとても大きい時期です。
ママが話しかけても、
- 遊びに夢中で耳に入らない
- イヤイヤ期の入り口で反応したくない
そんな理由でスルーしていることも多いんです。
決して“理解していない”のではなく、“今は別のことに心と体が向いている”だけ。
目線を合わせて、短くやさしく伝えてあげると、すっと届きやすくなりますよ。
「ほかの子より話さない気がする…」
1歳半~2歳は、周りとの差がぐっと見えやすい時期。
早い子は本当に早いので、どうしても比べたくなってしまいますよね。
でも、ことばの発達には“ゆっくりさんの良さ”もたくさんあります。
- ことばを丁寧に覚える
- 理解が深く、お話の土台がしっかりしている
- 気持ちが整うと一気に伸びる
ゆっくりタイプの子ほど、ある日突然スイッチが入って、ことばがぐんっと伸びることが本当に多いんです。
お子さんは、まさに今、心の中で準備の真っ最中。
そのペースで確実に前に進んでいますよ。
2歳~2歳半ごろ|「理解はしているのに話さない…」という不安
2歳を過ぎると、会話らしいやり取りができる子も増えてきますよね。
その反面、
「うちに子、理解はしているのに、なかなか話してくれなくて…」
そんな不安を抱えるママ・パパがとても多い時期でもあります。
でも、この頃のお子さんは、実は“理解の力”がぐんと伸びている真っ最中。
頭の中でことばをゆっくり丁寧に整理して、外に出すスピードは子どもによって本当にさまざまなんです。
ここでは、2歳~2歳半ごろのママ・パパからよく聞く不安と、その背景にある理由をお伝えしていきます。
「理解しているのに、ことばが出ないのはなぜ?」
たとえば、
- 「靴持ってきて」と言うと持ってくる
- 「お片付けしよう」で動ける
- 絵本の動物を指示したら指させる
こんなふうに、理解はできているのに話さない——。
これは珍しいことではありません。
というのも、
理解=インプット
ことば=アウトプット
この2つは、いつも同じスピードで育つわけではないからです。
特に慎重なタイプの子は、「言いたいことばのタンク」にしっかり貯めてから話す子も多いんです。
理解がしっかり育っているなら、もう「あと少し」の段階であることもたくさんありますよ。
「単語はあるけど増え方がゆっくり…」
2歳~2歳半ごろは、単語がどんどんあふれてくる子もいれば、ゆっくり積み上げていく子もいます。
とくに、
- 表情やしぐさで伝えるのが上手
- 身振り手振りが豊か
- 感情表現がはっきりしている
こんなお子さんは、“話す”よりも“伝える”ことが優先されて、ことばがゆっくりに見えることがあります。
でも、伝えようとする姿があるなら、コミュニケーションの土台はしっかり育っています。
単語数だけで心配しなくても大丈夫なんです。
「三語文を話さない…大丈夫?」
三語文は、「2歳半で必ず出る」というものではなく、出始める時期にはとても幅があります。
次のような姿があるなら、ちゃんと前に進んでいるサインです。
- 単語がゆっくりでも確実に増えている
- 「取って」「座って」などの指示が分かる
- 興味のある場面でことばが出る
三語文は、理解と理解がつながったときにふっと出てくるもの。
ある日突然「言えた!」となる子も多いんですよ。
焦らず、お子さん小さな成長を見つけながら過ごしてみてくださいね。
「話すより、行動や感情表現が豊か…」
2歳~2歳半ごろは、イヤイヤ期が本格的に始まる子も多い時期。
ことばよりも気持ちが先に動いてしまい、どうしても“話す余裕がなくなる”ことがあります。
でも、「イヤイヤが多い=ことばが遅れている」ではなく、「イヤイヤが多い=自我がしっかり育っているサイン」なんです。
この時期の感情の大きな波を経験したあと、気持ちが落ち着いてくると、ことばが一気に伸びることもよくあります。
2歳半~3歳ごろ|「会話はできるのに、ことばがスムーズじゃない…」という不安
2歳半を過ぎるころになると、お子さんとの会話がぐんと増えてきて、日々のやり取りが少しずつ楽しくなってきますよね。
でもその一方で、「話すことは話すけど、まだことばがスムーズじゃない…」「うまく文章にならなくて、途中で止まってしまう…」そんな小さな心配がふっと浮かぶ時期でもあります。
でも大丈夫。
2歳半~3歳ごろは、“気持ち”と“ことば”の成長がまるで追いかけっこをしているような時期なんです。
頭の中に広がる世界がどんどん大きくなる一方で、口がついていけない…そんな姿は、とてもよくある自然な成長の途中なんですよ。
ここでは、2歳半~3歳ごろのママ・パパからよく聞く不安と、その背景にある理由をお伝えしていきます。
「言いたいことがあるのに、ことばが追いつかない…」
2歳半~3歳ごろのお子さんは、
- 「これね!○○してね!」と伝えたい気持ちが強くなる
- 頭の中で考えるスピードがぐんと速くなる
- あれもこれも話したい!という意欲が大きくふくらむ
こんな変化が一気に進みます。
そのため、気持ちのスピード>ことばのスピードになりやすく、つっかえたり、言い直したりするのはとても自然なこと。
「うまく言えない=遅れている」ではなく、「伝えたい気持ちがしっかり育っている証拠」なんです。
安心して、その意欲をやさしく受け止めてあげてくださいね。
「発音がはっきりしない…」
2歳半~3歳ごろは、まだ発音が整わない音がある時期です。
特に、
- さ行
- ら行
- か行
などは、3歳半~4歳ごろにゆっくり整ってくる子も多いため、今の段階でうまく言えなくても心配はいりません。
むしろ、
- 一生懸命伝えようとしてくれる
- 何度も言い直してくれる
- 身振りで補おうとする
こうした姿があれば、コミュニケーションの土台はしっかり育っていますよ。
「文章がつながらない…」「会話が飛ぶ…」
2歳半~3歳ごろは、話す内容が急に複雑になってきます。
- 頭の中で思い出す
- 順番を整理する
- ことばにする
この3つを同時に行うのは、小さな子どもにとってはとても難しいこと。
そのため、
- 会話が途中で飛ぶ
- 話の順番がバラバラ
- 言いかけて別の話に切り替わる
ということはよくある姿なんです。
順番が整っていなくても大丈夫。
大切なのは、「伝えよう」という気持ちがしっかり育っていること。
それだけで、お子さんは大きく前に進んでいます。
「同じ言葉ばかり繰り返す…」
2歳半~3歳ごろには、
- 「ねぇねぇ見て!」
- 「これね!これね!」
- 「○○なの!○○なの!」
というように、同じことばを繰り返す姿が見られることもあります。
これは、「自分の気持ちを確認しながら話している」という成長の途中でよく見られる姿です。
ママやパパがうなずいたり、やさしく返してあげることで、お子さんは安心して会話を楽しめるようになっていきます。
3歳~4歳ごろ|「話せるようにはなったけど、気になる…」という不安
3歳を過ぎると、おしゃべりがぐんと増え、会話を楽しめるようになってきますよね。
その一方で、「まだ発音が幼い気がする…」「言い間違いが多いけど大丈夫なのかな…?」と、成長を喜びながらも、ふとした瞬間に不安がよぎることもあると思います。
でも、どうか心配しすぎないでくださいね。
3歳~4歳ごろは、「ことばが完成に向かってゆっくりゆっくり形になっていく途中」。
まだ幼さが見えるのは、ごく自然な発達の流れなんです。
ここでは、3歳~4歳ごろのママ・パパからよく聞く不安と、その背景にある理由をお伝えしていきます。
「発音がまだ幼い…はっきりしない…」
3歳~4歳ごろは、多くの子が“発音が整い始める時期”に入ります。
とはいえ、まだ難しい音もたくさんあります。
たとえば、
- さ行
- ら行
- つ・ちなど、舌や息づかいが必要な音
これらは、4~5歳ごろにかけてゆっくり上手になっていく音なので、3歳代でうまく言えなくてもまったく問題ありません。
むしろ、
- おしゃべりが楽しい
- 間違えても気にせずチャレンジしている
- 言えない部分を身振りや表情で補おうとする
そんな姿が見られるなら、ことばの力がしっかり伸びています。
「ゆっくりでいいよ」「その気持ち、ちゃんと伝わってるよ」——。
そんなふうに寄り添ってあげることで、お子さんは安心してことばを育てていきますよ。
「言い間違いが多い」「ことばを混ぜてしまう」
3歳~4歳ごろの子どもたちは、語彙が一気に増える時期です。
毎日びっくりするほど新しいことばを覚えていきます。
ただ、そのスピードが速すぎて、
- 意味が似ていることばを混ぜてしまう
- 助詞(「が」「を」「で」など)があやふや
- 文章の語順が入れ替わる
といった姿がよく見られます。
これは、記憶・意味理解・文法のルールを一生懸命つなげている途中の姿。
頭の中でせっせと並べ替えをしながら話している証拠なんです。
だから、「言い間違い=悪いこと」ではありません。
「お話しようとがんばっているんだな」——。そんなふうに、そっと受け止めてあげてくださいね。
「かんしゃくが増える」「うまく伝わらなくて泣いてしまう」
3歳~4歳になると、気持ちの表現もグッと豊かになります。
嬉しい、悔しい、悲しい、もっと見てほしい——。
いろんな感情を抱くようになります。
でも、その大きくなった気持ちに、ことばが追いつかないこともしばしば。
- 言いたいのにうまく言えない
- 気持ちの整理がまだ難しい
- 相手にうまく伝わらなくて悔しい
そんな気持ちが積み重なると、涙や怒りにつながることがあります。
でもこれは、“ことばを使って伝えたい”という気持ちが大きくなっている証なんです。
抱きしめてあげたり、「言いたかったんだよね」「悔しかったんだね」と気持ちに寄り添ってあげたりすることで、少しずつ落ち着き、ことばも育っていきます。
言葉が“ゆっくりに見える”ときのよくある背景
お子さんのことばが「他の子よりゆっくりかも…?」と感じると、どうしても不安が大きくなりますよね。
でも、ことばがなかなか出ないように“見える”ときでも、その裏側には、お子さん自身のペースでしっかり育っている理由や背景が、やさしく隠れていることが多いんです。
ここでは、そんな“ことばの育ちの影”にそっと寄り添いながら、ゆっくりに見えるときに考えられる背景をお伝えします。
1.個人差によるもの|発達のスピードは「みんな違って、みんないい」
ことばの育ち方は、身長や体重と同じように、ひとりひとり全く違うカーブを描きます。
例えば…
- まずは運動が先にぐんと伸びて、ことばはあとからゆっくりついてくる子
- 表情やしぐさで気持ちを伝えるのが得意で、ことばはじっくり育つ子
- まわりをよく観察して、ある日ふっと語彙が増え始める子
など、成長のリズムは本当にさまざまです。
どの姿も「その子らしさ」そのもの。決して良い・悪いがあるわけではありません。
また、ことばがまだ多く出ていなくても、その前段階として、
- 聞く力がぐっと伸びている
- 大人の言葉をしっかり理解している
- 頭の中で言葉を準備している
といった、“見えにくい部分の育ち”がゆっくり積み重なっていることもあります。
この土台がしっかりしているほど、あとから伸びることばはぐんと育ちやすくなることもあります。
だからこそ、「今は準備の時期なのかもしれない」と、ふんわりと見守ってあげるだけで、お子さんにとって大きな安心につながっていきますよ。
2.性格によるもの|慎重タイプ・観察タイプは「話す前にじっくりためる」
おこさんの性格によって、ことばの出方には大きな違いが出ることがあります。
どれもその子らしさで表れているだけで、ゆっくりに見えても“その子のリズム”で育っていることも多いんです。
- 慎重タイプの子
新しいことに挑戦するとき、「できるかな…」と様子を見ながら、じっくりタイミングをうかがう子もいますよね。
ことばも同じで、頭の中ではしっかり理解していても、「言ってみよう」と思えるまでに少し時間が必要ことがあります。 - 観察タイプの子
周りの様子をよく見て、「こういうふうに言うんだな」と理解してから動く子もいます。
このタイプの子は、話し始めると一気に語彙が増えることもあります。 - マイペースな子
興味の向きがはっきりしていて、今は別の力(運動、手先、感情表現など)にぐんとエネルギーを使っている時期、ということもあります。
どの姿も、“その子のペースで育っているだけ”という場合が多いんです。
「みんなができているから、うちの子もこうしなきゃ」と焦る必要はありません。
どうか、お子さんの“そのままの性格”を、その子らしい育ち方としてやさしく受け止めてあげてくださいね。
3.環境によるもの|関わり方や生活リズムが“言葉の刺激”に影響することも
毎日の生活リズムや環境によって、ことばに触れる量やタイミングが少し違ってくることがあります。
でも、それは決して、良い・悪いではなくて、生活スタイルの違いがあるだけなんです。
- きょうだいがいて、代わりに話してくれることが多い
自分が言わなくても伝わる場面があったりして、自然と“聞く時間”が多くなることもあります。 - 引っ越しや生活リズムの変化で落ち着かない日が続く
大人だって環境の変化に疲れてしまうことがありますよね。
子どもも同じで、ちょっと心が追いつくまでに時間が必要なときがあります。 - ママやパパが忙しくて、ゆっくり声をかける余裕がない日がある
これは本当に、どの家庭でもよくあること。
「今日はゆっくり話しかけられなかった…」と落ち込む必要はありません。
ママやパパができることは本当にシンプルで十分なんです。
- やさしく目を合わせて笑いかける
- 子どもの興味に「○○だね」とひとこと添える
- ぎゅっと抱きしめてスキンシップをとる
たったこれだけでも、お子さんにとっては“安心の栄養”になります。
忙しい毎日の中で、ほんの短い時間でもいいので、こんな小さな関りが積み重なると、ことばの育ちをそっと後押ししてくれますよ。
無理をしすぎず、できるときにできるだけで大丈夫です。
家庭でできる「ことばを育てる関わり」5つ
ことばの育ちは、特別な教材や長い時間がなくても、毎日のちょっとした関わりの中で、ゆっくり力を伸ばしていくものです。
ここでは、忙しい日でも取り入れやすく、今日からすぐに試せる「ことばを育てる関わり」を5つご紹介します。
どれも完璧にやる必要のないものばかり。
ママやパパのペースで、心地良くできる範囲で取り入れてみてくださいね。
1.「見たもの・感じたこと」をひとこと添えて伝える
難しい声かけでをしなくても、日常の中で“ひとことだけ多く”伝えてあげるだけで、ことばの世界はふんわり広がっていきます。
- 「お空、きれいだね」
- 「アイス、つめたくておいしいね~」
- 「大きいワンワンいたね!」
こんなふうに、ママやパパがその瞬間に感じたことを、そのままそっと言葉にしてあげるだけで十分なんです。
お子さんがまだおしゃべりをしていなくても、その言葉はしっかり心に届いていて、“ことばの種”として少しずつ育っています。
頑張って話させる必要なんてありません。
日常の中のひとことが、やさしく未来のことばにつながっていきますよ。
2.子どもの興味に寄り添う時間をつくる
子どもが「これ好き!」と心を動かした瞬間は、実は“ことばがいちばん育ちやすい時間”でもあります。
- 電車に夢中なら、いっしょに電車を見に行ってみる
- 動物が好きなら、動物が出てくる絵本を選んでみる
- ブロック遊びが好きなら、その世界にちょこんと混ぜてもらう
そんなふうに、お子さんが見ている世界にそっと寄り添ってあげるだけで、ことばの種は自然と芽を出していきます。
そのときにできることは、ほんのひとこと声をかけること。
「はやい電車だね~」
「わぁ、このねこさんかわいいね」
「ブロック高く積めたね!」
そんなふうに「今、この子はどんな世界を見ているのかな?」と同じ景色を楽しむ気持ちが、いちばんの“ことばの栄養”になりますよ。
3.“やり取り遊び”を取り入れる
ことばの育ちには、“会話のキャッチボールの土台”になるやり取りがとても大切だと言われています。
そう聞くと、「ちゃんと会話しなきゃいけないのかな…」と、少し身構えてしまうママやパパもいるかもしれませんね。
でも、安心してください。
特別なことや、難しいことをする必要はありません。
- いないいないばあ
- ごっこ遊び
- お店屋さん
- おままごと
こうした遊びは、自然と“ことばにつながるやり取り”が生まれやすい時間です。
まだことばが出ていなくても、笑ったり、うなずいたり、指差しをしたり、身振りで返してくれるだけで十分。
それはもう立派なコミュニケーションなんですよ。
ママが「いないいない…ばあ!」をすると、子どもがにこっと笑ってくれる。
パパが「ドーナツを1つ、どうぞ~」と差し出すと、受け取ってくれる。
そんな何気ないやり取りの中に、「伝わった」「わかってもらえた」といううれしい気持ちが育っています。
この楽しいやり取りの経験が、「伝えるってうれしいな」「ことばのやり取りって楽しいな」という心を育て、少しずつことばへとつながっていきます。
うまく話せなくても大丈夫。
会話らしくならなくても大丈夫。
大切なのは、正しく話すことではなく、一緒に楽しむこと。
ママやパパと笑い合った時間は、ちゃんとお子さんの心の中に積み重なっていますよ。
4.子どもの言葉を“やさしく言い換えて”返す
子どもが話してくれたとき、たとえ言い間違いがあっても、まずは「伝えようとしてくれた気持ち」を受け止めてあげるのがいちばんです。
無理に直したり、言い直させたりする必要はありません。
- 「ブーブー、きた!」
→「ほんとだね、車がきたね!」 - 「はしゃみ、ほちい!」
→「はさみがほしいんだね」
こんなふうに、子どものことばをそのまま受け取りながら、ママやパパがやさしく正しい形で言い換えて返すだけで十分なんです。
私もそうでしたが、ことばについて不安を抱えているママやパパほど、つい焦りが出てしまって、「ちがうよ」「そうじゃないよ」と訂正してしまいがちですよね。
でも、子どもは何度も耳にするうちに、自然と「こう言うんだな」「この言い方なんだな」と身につけていきます。
私自身、長男のときは発音が気になって、何度も訂正してしまった経験があります。
でも、長女や次女のときには、「この言い間違いも、今しか見られない可愛い姿だな」と思えるようになり、その時間を楽しむことができました。
そして、成長とともに、気になっていた言い間違いは、いつの間にか消えていて。今では少し、寂しささえ感じています。
大切なのは、正しく言わせることではなく、「話していいんだ」「伝えていいんだ」と感じられる安心感。
うまく言えなくても大丈夫。
言い間違いがあっても大丈夫。
ママやパパがやさしく返してくれるそのやり取りが、ことばの土台を、少しずつ、でも確実に育ててくれますよ。
5.短くても“ゆったり関われる時間”をつくる
毎日バタバタで、「ゆっくり関わる時間なんて取れない…」
そんなふうに感じる日も、きっとたくさんありますよね。
でも実は、ことばの育ちに必要なのは、長い時間よりも“ほんの少しでも心が向き合う時間”なんです。
- ぎゅっと抱きしめる
- 目を見て、にこっと笑いかける
- 一緒に絵本をパラパラめくる
- 手をつないで歩きながら、同じ景色を見る
どれも、1~2分あればできることばかり。
大切なのは、時間の長さではなく、「今、あなたと一緒にいるよ」という安心感を与えてあげることです。
安心できる関係の中でこそ、子どもは自分のペースで、無理なくことばを育てていきます。
毎日じゃなくても大丈夫。
完璧じゃなくても大丈夫。
今日できなかった日は、「明日ちょっとだけ」でいいんです。
ママやパパのぬくもりは、ちゃんと子どもの心に届いていて、それがことばの芽を、そっと支えてくれていますよ。
心配が続くときは、相談しても大丈夫
「見守っていれば大丈夫」
そう頭ではわかっていても、ふとした瞬間に不安がぶり返してしまうこと、ありますよね。
夜、子どもが寝たあとに、
「本当にこのままでいいのかな…」
「一度、誰かに聞いてみたほうがいいのかな…」
と、ひとりで考えてしまうママやパパもきっと少なくありません。
でも、そんなふうに悩んでしまうのは、決して弱いからでも、心配しすぎだからでもありません。
それだけお子さんのことを大切に想い、真剣に向き合っている証なんです。
ここでは、「こんなときは相談してもいいかも」という目安や、相談するときに知っておいてほしいことをお伝えします。
こんなときは「一度相談してみてもいいかも」というサイン
「相談」や「受診」という言葉を聞くと、「何歳で何語話せるか」「基準に当てはまっていなかったらどうしよう」と、ついことばの数や発音ばかりが気になってしまいますよね。
でも、実は成長を見ていく上で大切なのは、ことばだけではありません。
- 目が合う
- 表情が豊か
- ことば以外でも伝えようとする姿がある
- 人や物に興味を示している
こうした様子は、心とコミュニケーションの土台が育っている大切なサインです。
ことばがゆっくりでも、こうした姿が見られるなら、順調に育っている途中であることも多いんですよ。
一方で、「ことば以外の部分でも気になることが重なっている」「育てにくさを強く感じている」というときは、早めに誰かに話を聞いてもらうことで、気持ちがラクになることもあります。
また、こんな思いが続いているときも、相談を考えてみても大丈夫です。
- 周りの子と比べてしまい、不安が頭から離れない
- 「様子見でいい」と言われても、どうしても心が落ち着かない
- 子どもと向き合う時間が、以前よりしんどく感じてしまう
- 不安で笑顔が減っている気がする
これらは、「心配しすぎ」ではなく、ママやパパの心が少し疲れているサインでもあります。
相談することは、何かを決めるためでも、急かされるためでもありません。
「今の様子を聞いてもらう」「気持ちを言葉にする」
それだけで、ふっと肩の力が抜けることもたくさんあります。
ひとりで抱え込まなくて大丈夫。
必要だと感じたときに、頼っていい場所はちゃんとありますよ。
身近にある相談できる場所
「相談」と聞くと、「大きい病院に行かなきゃいけないのかな…」「何か決断を迫られるのでは…」と、少し身構えてしまうママやパパも多いと思います。
でも、最初の一歩はもっと身近な場所で大丈夫です。
- かかりつけの小児科
- 市町村の検診や子育て相談窓口
- 子育て支援センター
- 保健師さんへの相談
これらの場所は、「診断するための場所」というより、ママやパパの気持ちや日ごろの様子を聞いてくれる場所です。
「こんなことで相談していいのかな?」「まだ様子見って言われそうだし…」
そんなふうに思ってしまうかもしれませんが、不安を感じた時点で、もう十分相談していい理由があります。
「相談=すぐに何かを決めること」ではありません。
話を聞いてもらって、「今はこのままで大丈夫そう」「こんな関わり方もある」と、安心材料をもらうための時間でもあるんです。
また、専門的な場所につなぐ必要がある場合も、ママやパパの気持ちを大切にしながら、一緒に考えてくれます。
「ちょっと聞いてもらおうかな」
そのくらいの気持ちで、頼ってみてくださいね。
いちばん大切なのは、ママ・パパがひとりで抱え込まないこと
子どものことばの悩みは、「もう少し様子を見ましょう」と言われることが多い分、気づかないうちにママやパパだけが不安を抱え込んでしまいやすいものです。
特に、保育園や幼稚園に通う前の時期は、身近に子育ての話ができる人がいなかったり、ママ友もまだいなかったりして、「これ、誰に相談したらいいんだろう…」と、ひとりで考え続けてしまうこともありますよね。
私もまさにそうでした。
比べてしまっては落ち込み、「大丈夫かな…」と同じことを何度も考えてしまう。
ひとりで抱え込む時間って、いちばんしんどいんですよね。
でも、誰かに話してみるだけで、気持ちがふっと軽くなることがあります。
夫婦で気持ちを共有したり、祖父母に聞いてもらったり、安心できるママ友に話してみたり。
「それ、うちもそうだったよ」
「そんな時期あったよ」
「大丈夫だと思うよ」
そんな一言に、どれだけ救われるかわかりません。
私自身も、子どもが入園してから、些細なことでも聞いてくれるママ友たちと出会えたことで、ことばの悩みだけでなく、それまで心にため込んでいた子育ての不安が、少しずつほどけていきました。
相談することは、何かを決めるためじゃなくて、心を軽くするためのひとつの方法。
ママやパパが安心して笑えることが、いちばんの子どもの安心につながります。
どうか、ひとりで抱え込まないで、誰かに相談してみてくださいね。
まとめ|言葉の育ちは、ゆっくりで大丈夫
お子さんのことばについて悩んだり、不安になったりするのは、それだけ毎日まっすぐ向き合っている証。
決して「心配しすぎ」なんかではありません。
ことばの育ちは、早い・遅いで比べるものではなく、その子なりのペースで、ちゃんと前に進んでいくものです。
- 聞く力を育てている時期
- 理解をぐっと深めている時期
- 気持ちをため込んでいる時期
目には見えなくても、心の中ではたくさんの準備が進んでいます。
そして、ママやパパが、
- 笑いかけてくれたこと
- 話しかけてくれたこと
- 一緒に楽しんでくれた時間
そのすべてが、ことばの芽を温かく育てています。
ゆっくりで大丈夫。
遠回りに見えても、それはその子にとっての大切な道です。
今日も、ここまで頑張ってきたママ・パパへ。
あなたの関りは、ちゃんとお子さんに届いていますよ。




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