こんにちは!しおりママです。
「絵本の読み聞かせ、どうしたらもっと楽しくなるの?」「子どもが絵本にあまり興味を示してくれない…」
そんなふうに悩んだことはありませんか?
絵本は、子どもの語彙力や想像力を育てるだけでなく、親子の心のつながりも深めてくれる大切な存在です。
でも、「読み聞かせをしていても反応が薄い」「途中で飽きてしまう」ということもありますよね。
そこで今回は、親子で盛り上がる“声かけのコツ”を年齢別の実例付きで5つご紹介します!
絵本の時間がもっと楽しくなり、きっとお子さんの「絵本大好き!」が増えていくこと間違いなし!
読み聞かせで「声かけ」が大事な理由
絵本を読み聞かせる時間は、子どもにとって「ことばの世界」と出会う大切な時間。
語彙力の向上、集中力の育成、そして想像力を豊かにするなど、良い影響がたくさんあります。
でも、読んでいるだけだと、子どもが聞き流してしまったり、途中で飽きちゃったりすることも…。
そんなときにおすすめなのが、子どもを絵本の世界にグッと引き込む“声かけ”なんです!
声かけで広がる、読み聞かせのうれしい効果
ちょっとした声かけを加えるだけで、読み聞かせがもっと楽しく、もっと意味のある時間になりますよ♪
たとえば…
- 想像力や語彙力が育つ!
「この子、どんな気持ちかな?」「〇〇ってどういう意味だろう?」なんて会話をすることで、子どものことばの力がぐんぐん伸びていきます。
- 集中力が続きやすくなる!
声かけをすると、子どもが物語に夢中になりやすくなって、最後までしっかり聞いてくれることが多いんです。
- 親子のコミュニケーションが深まる!
一緒に笑ったり、驚いたり、感想を言い合ったりすることで、親子の距離もグッと近づきます♪
「読むだけ」でももちろんOKですが、ちょっとした“ひとこと”を添えるだけで、読み聞かせの時間がもっと特別になりますよ。
今日からさっそく、楽しい“声かけ”を取り入れてみてくださいね♪
絵本の読み聞かせが楽しくなる!声かけのコツ5選
絵本の読み聞かせがもっと楽しくなる声かけのコツを実例付きで5つご紹介します。
声かけのコツ① 「どうなると思う?」で想像を広げよう
おすすめ年齢:3歳~小学生
絵本の読み聞かせの途中で、「このあとどうなると思う?」と聞いてみましょう。
子どもなりにストーリーを予想することで、想像力がぐんぐん伸びていきます。
最初はうまく答えられなくても大丈夫!
パパやママが「〇〇かもしれないね~」とつぶやくだけでも、子どもは自然と物語の先を考えるようになりますよ♪
🌱3~4歳向けの声かけ実例
絵本:「だるまさんが」(ブロンズ新社)かがくいひろし作
読み聞かせを進めながら、「だるまさんが~、、、次は何をすると思う?」と聞く。
「ころぶ!」「ぴょーんってするかも!」と、にこにこしながら答えてくれますよ。
この年齢の子には、絵を見せながら一緒に想像をふくらませるのがポイントです!
🌼5~6歳向けの声かけ実例
絵本:「おおかみと七ひきのこやぎ」グリム童話より
オオカミがおうちにやってきた場面で、「オオカミがおうちに来たね。どうなると思う?」と聞く。
「子ヤギたち隠れるんじゃない?」「オオカミにおそわれちゃうかも!」など、いろんな展開を考えてくれます。
お話を流れをつかむ力がついてくる時期なので、より細かい予想ができるようになりますよ。
🌸小学生向けの声かけ実例
絵本:「スイミー」(好学社)レオ・レオニ作
小さな魚たちが困っている場面で、「このあと、スイミーはどうするかな?」と聞いてみる。
「魚たちがお話しして作戦を立てるかも!」「仲間の力を使うとか?」と、自分なりに論理的に考えた展開を話したりもするようになります。
小学生になると、物語の背景やキャラクターの気持ちをふまえて、深く考える力が育ってきます。
どの年齢でも、正解を求めるのではなく、子どもなりの自由な発想を肯定してあげることが大切!どんな答えも「へぇ~そんな考えもあるよね!」「ママは〇〇って思ったけど、どっちになるかなあ?」と返すと、会話も弾みますよ♪
声かけのコツ② 「どんな気持ちかな?」で共感力を育む
おすすめ年齢:3歳~小学生
登場人物が泣いたり怒ったりしている場面で、「どんな気持ちかな?」と声をかけてみましょう。
「悲しい」「うれしい」などの基本的な感情から、少しずつ「くやしい」「はずかしい」「ドキドキする」などの感情語彙が身についていきます。
言葉で気持ちを表現する力が育つと、読解力はもちろん、人とのコミュニケーション力もぐんとアップしますよ♪
🌱3~4歳向けの声かけ実例
絵本:「いないいないばあ」(童心社)松谷みよ子作
くまちゃんがいないいないばあをした場面で、「くまちゃん、どんな気持ちかな?」と聞く。
「たのしい!」「笑ってるからうれしい!」など、簡単な感情語彙も出てくるはずです。
この時期は、表情や行動から気持ちを読み取る練習がぴったりです!
🌼5~6歳向けの声かけ実例
絵本:「しろくまちゃんのほっとけーき」(こぐま社)わかやまけん作
ホットケーキが焦げちゃった場面で、「しろくまちゃん、どう思ってるかな?」と聞く。
この年齢になると、感情のニュアンスに気付けるようになってくるので、「がっかりしていると思う」「うまく焼けなくてちょっとくやしい気持ちかも」と、自分の経験に照らし合わせて考えられるようになります。
🌸小学生向けの声かけ実例
絵本:「ごんぎつね」(絵本版いろいろ)新美南吉作
兵十に気付かれずに栗を届ける場面で、「ごんは、どんな気持ちで栗を持ってきたのかな?」と聞く。
「申し訳ないと思ってるんだろうな」「自分のしたことを反省してると思う」と、登場人物の背景や心情を深く考えながら話したりもするようになります。
小学生には、理由をセットで答えてもらうと、より深い読解力が身につきます。
どの年齢でも、「そう思った理由は?」とやさしく聞いてみるのがおすすめです。
考える力が育つだけでなく、自分の思いを言葉で伝える練習にもなりますよ。
声かけのコツ③ 集中力アップ!「どこかな?」「みつけた!」で絵に注目
おすすめ年齢:3歳~小学生
絵本の読み聞かせでは、絵も大切な情報のひとつ。
「うさぎさん、どこにいる?」「この子は、なにしてるところかな?」など、絵に注目する声かけで、子どもが絵本の世界にグッと入り込めます。
観察力や集中力が自然と育つのはもちろん、細かい変化に気付く力も身に付きますよ♪
🌱3~4歳向けの声かけ実例
絵本:「だるまさんが」(ブロンズ新社)かがくいひろし作
ページをめくる前に、「だるまさん、どんなポーズをしてるかな?」と聞いたり、「“ぷしゅー”ってなってるけど、どこが小さくなってる?」と一緒に絵を探す。
「あたま!」「おなかぺったんこー!」など、楽しく見つけてくれること間違いなし!
絵本への集中力が続きやすくなる声かけなので、読み聞かせに飽きてしまいがちなお子さんにとってもおすすめです!
🌼5~6歳向けの声かけ実例
絵本:「バムとケロのにちようび」(文溪堂)島田ゆか作
ページのすみっこにいる小さなかいじゅうを見て「この子、さっきもいたね。どこにいたかな?」と聞く。
「いたー!こっちにもいるよ!」「さっきのページではおもちゃを持ってたよ」などといった細かい絵の違いにも気づくようになれば◎
繰り返し読む中で新たな発見があるのも、この年齢ならではの楽しみです。
🌸小学生向けの声かけ実例
絵本:「100かいだてのいえ」(偕成社)いわいとしお作
各階に住んでいる動物を見ながら、「このへや、どんなものがある?」「上の階のお部屋と何が違うかな?」と聞く。
「ここはおふろがある!」「さっきの階にはベッドがなかった!」など、絵の情報をじっくり読み取ることができるようになる年齢です。
物語の構造にも気づくようになり、視覚から読み取る力が育ちます。
絵に注目する声かけは、
- 物の名前を覚える
- 変化や違いに気づく
- 会話が自然に広がる
といったメリットもたくさん!
読み聞かせタイムが、子どもにとって「発見の宝箱」になるよう、ぜひ試してみてくださいね!
声かけのコツ④ 語彙力アップ!「どんな〇〇?」「ほかに言いかえると?」で言葉を広げよう
おすすめ年齢:3歳~小学生
絵本の中に出てくる言葉を広げる声かけで、子どもの語彙力はぐんと育ちます。
「大きい」や「楽しい」など、よく使う言葉を他の言葉に言いかえたり、「どんな〇〇だった?」と具体的に表現する練習にもなります。
🌱3~4歳向けの声かけ実例
絵本:「きんぎょがにげた」(福音館書店)五味太郎作
「きんぎょさん、どこにいる?」と聞いたあとに、「きんぎょさん、どんな色だった?」と聞く。
「赤!」「ぴかぴかしてる!」と自分の言葉で表現してくれます。言葉にすることで、感じたことを話す習慣が定着します。
🌼5~6歳向けの声かけ実例
絵本:「おばけのてんぷら」(ポプラ社)せなけいこ作
「てんぷら、おいしそうだったね。どんなにおいがしそう?」などと聞く。
「さくさくで、いいにおい!」「おなかがすくにおいだよ~」など、自分の経験に結び付けて表現できる年齢になります。
体験とことばが結びつく時期です。
🌸小学生向けの声かけ実例
絵本:「ぐりとぐら」(福音館書店)なかがわりえこ作・おおむらゆりこ絵
「大きなカステラって言ってたけど、別の言い方はできるかな?」と聞く。
「特大サイズ?」「ふわふわで分厚い感じ」など、表現を工夫できれば◎
言葉のバリエーションを増やす力が育ちます。
声かけのコツ⑤ 「〇〇だったね」で感情と記憶に残そう
おすすめ年齢:3歳~小学生
絵本の読み聞かせが終わったあとに、「〇〇だったね」「あの場面、おもしろかったね」など、感想を言い合うことで、子どもは自分の感じたことを言葉にする経験ができます。
「こわかったね」「おもしろかったね」「やさしかったね」など、感情のことばが増えると、心の成長にもつながります。
🌱3~4歳向けの声かけ実例
絵本:「ノンタンおやすみなさい」(偕成社)キヨノサチコ作・絵
読み終えたあとに「ノンタン、ねむそうだったね~」と言う。
「うん、ノンタンねむそうだった~」「ノンタン、寝るのイヤって言ってたね」など、感情を真似したり共感したりする姿が見られます。
🌼5~6歳向けの声かけ実例
絵本:「ちょっとだけ」(福音館書店)瀧村有子作・鈴木永子絵
最後に「なっちゃん、がんばってたね。どんな気持ちだったと思う?」と聞く。
「さみしいけど、うれしいって思ったかも」「ママにほめられてうれしいと思った」など、複雑な感情も少しずつ言葉にできるようになってきます。
🌸小学生向けの声かけ実例
絵本:「ともだちや」(偕成社)内田麟太郎作・降矢なな絵
読み終えたあとに、「キツネさん、最後どう思ったかな?」と聞く。
「本当は友達がほしかったと思う」「お金より気持ちが大事ってことがわかったのかな」など、気持ちの裏側を想像し、共感する力が育ってきます。
声かけをすることで、
- 子どもの「表現したい気持ち」を引き出す
- 思いや考えを共有し、親子の時間を深める
そんな大切な役割があります。
「一緒に読んで楽しい!」という経験が、ことばへの興味や心の成長につながっていきますよ。
絵本がもっと好きになるには“親子のやりとり”がカギ!
子どもにもっと絵本を好きになってほしいと思っているパパママへ。
そのカギとなるのは、絵本の読み聞かせ中の“親子のやりとり”です。
読み聞かせは、「ただ本を読むだけ」ではありません。
声かけを通して、
- 想像する力
- 感じ取る力
- 言葉で表現する力
がどんどん育っていきます。
最初からうまくいかなくても大丈夫!「どう思った?」と聞いてもなかなか言葉が出てこないことは当たり前のこと。そんなときこそ、パパママのサポートが大切です。
「ママはこう思ったんだけど、〇〇くん(ちゃん)はどう?」など、大人が見本を示すことで、「僕もそう思った!」「私はこう思うよ!」という会話が生まれやすくなります。
絵本の読み聞かせで「自分の考え」を表現する力を育てる声かけとは?
私は国語の教師として、子どもたちにはいつもこう伝えていました。
「自分の考えに間違いはない。感じたことや思ったことを言葉にすることが大切だよ」と。
感じ方や思いは人それぞれ。人の意見を通して、新たな学びが生まれることもたくさんあります。
だからこそ、小さいうちから「自分がどう感じたか」を言葉で表現することに慣れておくことはとっても大切。ついつい「そうじゃないよ」と言いたくなる気持ちもわかりますが、どんな考えであろうと「そう思ったんだね!」「面白い考え方だね!」と受け止めてあげることが、パパママの役目です。
また、「どうしてそう思ったの?」と聞いてみるのもいいですよ。「なるほど、そんな考え方もあるのか!」と親の私たちが関心させられることもあるものです。
こんなやりとりを重ねていれば、子どもは絵本を通して自分の気持ちを伝える力を自然に身につけていきます。
「教育的」にしようとしなくて大丈夫!大切なのは親子の時間
絵本の読み聞かせを通して学びを深めることは大切ですが、あまり「教育的にしなきゃ」と気負う必要はありません。
大切なのは、親子で楽しく絵本の世界を共有すること。
ちょっとした声かけの工夫で、お子さんの「絵本が大好き!」という気持ちを引き出してくれます。
ぜひ、今日からいつもの読み聞かせにひとことプラスしてみてくださいね!
子どもが絵本に興味を示さないときは…
「絵本の読み聞かせをしたいのに、子どもがあまり興味を示してくれない…」
そんなときは、読み方や関わり方を少し変えてみましょう。
おすすめの工夫
- 「この絵本読む?」ではなく、「〇〇ちゃんの好きなやつ読もうか!」と具体的に誘う
- 図書館や本屋さんで一緒に絵本を選ぶ
- お気に入りのぬいぐるみやおもちゃを登場人物に見立てて一緒に読む
また、どうしても集中力が続かないときは、1冊全部読もうとしなくても大丈夫。「今日はここまで!」でも、楽しい経験が残れば十分です。
お子さんが、無理せず、「楽しい」と感じられる関わり方を探していきましょう。
ちょっとした工夫をすることで読み聞かせがもっと楽しくなる
絵本の読み聞かせをもっと楽しく、自然なものにするには、ちょっとした工夫が効果的です。
そのひとつが、絵本を子どもの手に取りやすい場所に置くこと。
我が家では、以前は2階の子ども部屋の本棚に絵本を収納していました。それを1日のほとんどを過ごすリビングに絵本を置くようにしただけで、子どもが絵本に触れる頻度がぐんと増えました。
「ママこれ読んで!」と自分から絵本を持ってくるようになり、自然と絵本を楽しむ習慣ができたのです。
絵本が身近にあると、子ども自身が絵本を選び、読みたくなるきっかけが生まれます。
我が家の上の子たちは、ひらがなを読めるようになったころから、自分で絵本を選んで下の子に読み聞かせをしてあげるようになりました。
自分なりに登場人物になりきって読んでいる姿を見て、「こんなふうに感じているんだな」と子どもの心の成長を感じることもあります。
絵本を通じて、子どもが表現力や共感力を育む場面も増えていきます。
読み聞かせは「寝る前」にこだわらなくてOK!リラックスできる時間がベスト
「絵本の読み聞かせ=寝る前」と考えがちですが、大切なのは親子ともにリラックスできる時間に読むこと。
無理にタイミングを決めず、日常の中に読み聞かせを自然に取り入れることが、絵本好きな子への第一歩です。
また、同じ絵本を何度も読むのもおすすめです。繰り返し読むことで、子どもにとっては安心感が生まれ、物語の理解も深まります。
ママパパの“ひとこと”が、子どもを絵本好きにする
私自身、子どもたちと一緒に絵本を読む中で、
「そんな風に感じたの?すごい!」
「ママよりお話、よく知っているね!」
と子どもの豊かな感性に驚かされることがよくあります。
子どもの世界はとっても豊か。
だからこそ、読み聞かせの時間は“ことばの種まき”の時間なんだなあと感じます。
ぜひ、今日から気軽なひとことを添えて、親子の絵本タイムをもっと楽しくしてみてくださいね♪

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